松浦 真美
生成 AI のプロンプト例を公開!書き方・コツも詳しく紹介
生成 AI のプロンプト例や効果的な書き方のコツを解説します。具体的な指示や補足情報、回答例を含めることで、生成 AI の出力精度を向上できるのです。
本記事には業務効率化に役立つプロンプト作成のポイントが満載です。
生成 AI を活用して業務を効率化したいと考えているものの、「どのようなプロンプトを使えば効果的なのか」「具体的な書き方が分からない」と悩む企業担当者の方も多いのではないでしょうか。生成 AI で適切なプロンプトを作成すれば、効果を最大限に引き出すことが可能です。
本記事では、生成 AI を上手に活用するためのプロンプト例を公開し、書き方とコツも詳しく解説します。プロンプトの工夫一つで、生成 AI の出力結果が大きく変わりますのでぜひご活用ください。
生成 AI に欠かせないプロンプトとは
プロンプトとは、生成 AI に対して指示を与える重要な要素です。
適切なプロンプトを作成すれば、生成 AI はユーザーの意図に合った結果を生成しやすくなります。例えば文章生成の場合、「Google Workspace を企業におすすめする記事のリード文を書いてください」といった明確なプロンプトを与えることで、生成 AI は適切な回答を提供してくれます。また、プロンプトは、詳細な条件や文体の指定を追加することで、より精度の高い出力を得ることができます。
生成 AI を効果的に活用するためには、プロンプトの内容が重要であり、目的に応じて正確かつ具体的な指示を与える必要があります。
生成 AI のプロンプト例
ここからは生成 AI のプロンプト例を紹介します。
- 文書生成
- メール返信
- 画像生成
文書生成
あなたは◯◯です。 以下の条件に基づき、生成 AI のメリットについて、文章を作成してください。 ###条件: ・文字数:400文字程度 ・「です」「ます」調 ・1文毎に改行をすること ・「コスト削減」「業務効率化」の内容を含める。 |
メール返信
以下のメール内容について、相手に不快を与えない返信文を作成してください。 ###:顧客からのメール””” お世話になっております。 先日いただいた納品物である「設定図書」について、表紙の社名が違っていました。以前も同様の指摘をしていたと記憶しており、今回も改善されていないようです。 至急対応をお願いします。 以上です。よろしくお願いいたします。 |
画像生成
・20代の日本人の女性、黒髪のミディアムヘア、水色のワンピース、図書館で座って小説を読んでいる写真 ・3歳の笑っている子ども、男の子、短髪。公園の滑り台、明るい光、半袖と半ズボン |
いかがでしたでしょうか?具体的にイメージできる内容を記載することがポイントです。
生成 AI のプロンプトを書く時のコツ
生成 AI のプロンプトを書く時のコツについて、以下6点を紹介していきます。
- ペルソナ設定をする
- 指示文・命令文・補足情報の指定
- 具体的に書く
- 回答例を書く
- テストと修正を繰り返す
- 信頼できるサービスの利用
ペルソナ設定をする
1つ目のコツは、ペルソナ設定をすることです。
ペルソナ設定とは、生成 AI に特定の人格や役割を演じさせるように指示し、出力に一貫性や個性を持たせることです。ペルソナを設定すれば、生成 AI は人間らしい、あるいは特定の役割にふさわしい応答を生成しやすくなります。
例えば「あなたは一流ホテルのコンシェルジュです」と指示すれば、丁寧でプロフェッショナルな回答を期待できます。ペルソナを設定することで、目的に合った結果を効率的に得られるでしょう。
指示文・命令文・補足情報の指定
2つ目のコツは、プロンプトに「指示文」や「命令文」を含め、さらに「補足情報」を指定することです。
例えば、「ブログ記事の導入部分を書いてください」という指示に加え、「 Google Workspace を知らない読者が共感できる内容にしてください」という補足情報を加えることで、意図した内容に沿った文章を生成できる可能性が高まります。詳細で明確なプロンプトを作成することで、生成 AI の出力結果の質を高められるのです。
具体的に書く
3つ目のコツは、具体的に書くことです。
曖昧な指示では 生成 AI は正確に意図を理解できず、期待した結果が得られない可能性があります。例えば「記事を書いてください」という曖昧なプロンプトでは、生成 AI がどのような内容やトーンで記事を生成すべきかを判断しづらいでしょう
例えば、「ビジネス向けブログの記事を書いてください。トピックは「生成 AI の活用事例」で、専門的なトーンを使ってください」といった具体的なプロンプトを与えれば、生成 AI はより的確なコンテンツを生成することができます。このように、プロンプトを具体的にすることで、質問者が意図した内容に沿った質の高い結果を得られるでしょう。
回答例を書く
4つ目のコツは、回答例を書くことです。
回答例をあらかじめ書いて生成 AI に伝えれば、生成 AI 側はどのような内容を期待されているかを理解できます。質問者はより精度の高い結果を得られるでしょう。
例えば、「以下のような回答例でブログのまとめ文書を書いてください」とプロンプトを設定し、補足情報として「例:このサービスはコスト削減と業務効率化に優れているから、Google Workpace がおすすめです。」という具体的な回答例を付け加えてみましょう。生成 AI はその補足情報に基づいて、期待される方向性やトーンで文章を生成します。
テストと修正を繰り返す
5つ目のコツは、テストと修正を繰り返すことです。
生成 AI は万能ではないため、最初に出力される結果が必ずしも期待通りとは限りません。そのため、まずお試しで回答を生成し、得られた結果を確認してから、プロンプトを再作成することもおすすめします。
これを繰り返せば、生成 AI はより意図に沿った回答を生成するプロンプトを作成できるでしょう。
少しずつプロンプトを調整し、最終的に「これだ」と思えるものに仕上げることで、生成 AI の能力を最大限に引き出し、質の高いコンテンツを得ることができます。
信頼できるサービスの利用
6つ目のコツは、信頼できるサービスの利用です。
生成 AI では入力したデータや生成されたコンテンツが外部に漏れるリスクがあります。特に企業の機密情報や個人データを扱う場合、セキュリティがしっかりと確保されたサービスを利用することが不可欠です。
信頼できるサービスを選ぶことで、データの保護やプライバシーの確保が保証され、安心して生成 AI を活用することができます。
信頼性の高いサービスは、精度の高い生成結果を提供するだけでなく、利用者のサポート体制も整っているため、安心して使い続けることが可能です。
Gemini for Google Workspace は Google が提供する生成 AI サービス Gemini のビジネス向けサービスです。個人版 Gemini の全機能に加え、Gmail・ドキュメント・スプレッドシートなどの Google Workspace アプリとの連携機能が充実しており、資料作成・情報収集・データ分析・アイデア発案など、多岐にわたる業務の自動化を実現し、業務効率と生産性を向上します。
エンタープライズグレードのセキュリティとプライバシーが提供されており、ビジネス利用において機密情報を扱う場合でも安心して利用することができます。
また、Gemini for Workspace にはそれぞれ特徴のある4つの有料プランが用意されており、自社に適したプランを選択することが可能です。
▼Gemini for Google Workspace について詳しく知りたい方は以下もご覧ください。
Gemini for Google Workspace サービス紹介ページ
▼主な機能・違い・利用目的に合わせたプランの提案などをご紹介しています
Gemini の無料版と有料版、どっちを選ぶ?個人利用からビジネス活用まで徹底ガイド
生成 AI のプロンプト例を活用しよう!
本記事では、生成 AI を最大限に活用するためのプロンプト例とコツを紹介しました。
目的に合ったプロンプトを具体的に作成することで、より精度の高い回答を期待できるでしょう。指示文や補足情報、回答例を含めることで、生成 AI が質問者の意図を正確に理解しやすくなり、業務効率化やクリエイティブな作業の向上に繋がります。
吉積情報の生成 AI 活用ナビではプロンプト例やコラムについても紹介しています。ぜひご活用ください。
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